介護における技能実習と特定技能の違いについて
今回は介護における技能実習と特定技能の違いをお伝えします。
技能実習生と特定技能1号はどのように違うのでしょうか。
技能実習生を受入れる場合
・複数の書類が必要で、申請に時間がかかる。
・入国の時点で日常会話は理解できる日本語能力がある。
・看護や介護の学校を卒業しているので医療や介護に関して専門的な知識がある。
・通常技能実習1号、2号と同じ事業所で働くため3年は勤務する。
・介護技術の指導や生活面での担当指導員がいて、技能試験や日本語の試験に合格する必要がある。
・技能実習期間の間は監理団体がサポートする。
特定技能1号を受入れる場合
・介護の特定技能の「介護技能評価試験」「介護日本語評価試験」に合格した人
・介護の技能実習生2号の終了者は試験はなく特定技能1号に移行できる。
・外国人と会社の直接雇用
・雇用期間は1年ごとの更新で最長5年
・日本人と同じく転職も自由
技能実習生の現状
技能実習生は新規の入国が制限されている現在、
技能実習1号の申請がおりて在留資格認定証明書(COE)が手元にあっても入国できない状態が続いています。
入国再開は2022年1月の時点て2022年2月末まで入国を制限するとされていますが、
感染拡大の状況によってはいつ再開し入国できるのかが不透明な状況です。
協同組合福の技能実習生も数十人単位で待機の状態になっています。
事業所ではじめて外国人を雇う場合は技能実習生で受入れるのが一般的です。
特定技能1号の現状
一方、特定技能1号は人材不足を補うために雇用できる制度ですが、
2019年4月に創設された在留資格であるためまだ数は少ない状況です。
しかし、技能実習生を受入れていた実施者にとっては深刻な人材不足が続いているため
国内にいる外国人を雇用できる特定技能1号が増加傾向にあります。
特定技能1号は介護をやったことがなくても試験に合格すれば介護の仕事ができます。
外国で介護施設がなく、高齢者は家族が見守るのが当然という国もありますので、
介護自体の概念がない場合、仕事を教える側と教えられる側でとらえ方が違うなどの問題がある場合があります。
異業種からの介護の特定技能1号の方は確認をしつつ教えるといったことが必要になります。
技能実習2号からの特定技能は3年の経験がある人材ですのでそういった問題はないかと思います。
特定技能で外国人を雇っている会社はどのような会社なのか
〇技能実習を受入れていて、技能実習2号から特定技能1号に移行したケース
〇技能実習生を受入れていて新たに特定技能1号を受入れるケース
〇介護施設が留学生をアルバイトとして雇っていて特定技能に切り替えるケース
まとめ
技能実習と特定技能は制度の趣旨が違う在留資格であり、
それぞれに一長一短があります。
ご希望があれば詳しく説明させていただきますので
ぜひお問い合わせ下さい。
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