日本人とインドネシア人の違いを視覚化して理解する
文化や育った国の違いから当たり前の尺度も違うものです。
インドネシアから日本に来た時に少なからずカルチャーショック、ギャップがあります。
通訳のRくんに聞いてみると、たくさんある(現在進行形…)と教えてくれました。
今回は「ホフステードの国民文化6次元モデル」を参照して
インドネシア人と中国人と日本人の考え方の傾向を比べてみたいと思います。
1.ホフステードの国民文化6次元モデルとは?
生まれ育った国によってどのような考え方をするのか、
人との関わり方など国別に6つの切り口でグラフ化して比べます。
個人によって違うものの、大まかな傾向をわかっておくための手助けになるのではないでしょうか?
2.国民文化6次元モデルの紹介
1権力格差
権力との関係、不平不満への対応の仕方
2集団主義/個人主義
誰のために行動するのか。所属集団の為か個人の為か
3女性性/男性性
競争原理の中で業績、成功、地位を重視する(男性性)か
弱者への思いやりや生活の質を重視するのか(女性性)
4不確実性の回避
ルール・規則・管理を好むか、あいまいで予測不可能な状況を好むか
5短期志向/長期志向
今を大事にするか、将来を見据えるか
6人生の楽しみ方
欲求を抑制するか、充足させようとするか
3.それぞれの国の傾向をグラフにまとめました。
4.グラフから読み取れる傾向とは?国ごとの傾向を理解して活かす
それそれのグラフが離れるほど考え方の違いが大きく、
双方にギャップを感じる項目であるということです。
例えば、「権力格差」で小さいに近いと理想の上司は「コーチ」となり
大きいに近いと理想の上司は「親」となります。
また、小さいに近いと早くから自立を促され、年長者への敬意は希薄ですが
大きいに使いほど、下の者は上司や年長者の言うことを聞き、敬意を表す傾向にあるそうです。
また、日本に顕著なのが男性性(スコア95)で、業績重視の社会であったり、
明確な目標とターゲットがある、家庭より仕事を優先など男性的社会で、
女性性が強く出ているインドネシア(スコア46)は仕事より家庭を大事にし、
協力を重視、金銭面より生活の質を高めることを重視していることなどから
日本的な働き方に大きなギャップを感じることもあるわけです。
まとめ
今日は違った切り口から
一緒に働くことになった外国人を理解することにお役立てください。
参考資料:ホフステードの国民文化6次元モデル
https://hofstede.jp/new/wp-content/themes/hofstede/assets/pdf/hij_6-dimensions-model.pdf