技能実習生・特定技能が介護福祉士を目指すには?

資格のない外国人が日本で介護の仕事をする場合は、技能実習、特定技能の在留ビザがありますが、
働くことができる期間はぞれぞれ最大で5年となっており、
その期間が終了すると帰国ということになります。
日本で働き続けるためには資格取得が必要となります。
今回は技能実習生が介護福祉士を目指す場合、何が必要かお伝えします。

1.介護福祉士とは?

介護福祉士は国家資格であり、介護福祉士を取得していれば、
外国人でも一生日本で仕事をすることができ、
介護の人手不足の中で就職先に困ることはありません。

2.介護福祉士の受験の資格とは?

外国人も日本人と同じ問題の試験を受け、受験資格も同様になります。
実務経験3年以上 + 実務者研修

注意点は受検年の3月31日までに実務者研修を修了する見込みの方が申し込むことができます。

3.受検に必要な日本語の能力は?

日本語能力N2以上
問題は漢字にふりがながふってありますがすべて日本語のため
日本語能力N2以上は不可欠といえます。

介護福祉士の取得を目指す技能実習生は、
はじめに日本語の勉強を優先したほうが結果的に合格に近づくことができます。

4.介護の技能実習生の取得までのタイムリミット

技能実習1号(1年)+ 技能実習2号(2年)+特定技能(5年)=通算8年
技能実習1号(1年)+ 技能実習2号(2年)+特定技能3号(2年)+特定技能(5年)=通算10年

技能実習生の場合、技能実習1号2号→特定技能の在留ビザで通算8年間の場合と、
技能実習生の場合、技能実習1号2号3号→特定技能の在留ビザで通算10年間の場合がありますが、
技能実習3号に進むためには実施者にも監理団体にも厳しい基準があるので一般的ではありません。

そのため、日本で働く8年の間に介護福祉士の資格に合格することで、
その後継続して日本で働き続けられることになります。

5.職場の理解と協力

技能実習生は日本で長く働きたいと希望し、資格取得について熱心に相談をする様子をよく見かけます。
実務経験の3年は技能実習2号修了時に条件を満たすこととなりますが、
働きながらの実務者研修の受講を目指すとなると、職場での理解や協力なども必要となってきます。
通学の日数が少なくて済むオンラインので実務者研修などもありますので、
検討されるとよいと思います。

まとめ

介護の仕事で日本で働き続けるために必要な「介護福祉士」の国家資格。
介護の仕事を続けたいと思っている技能実習生はまずは日本語能力試験のN3、N2の合格を目指すことからはじめてください。

詳しくは下記リンク先で詳細をご確認ください。

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
介護福祉士国家試験
https://www.sssc.or.jp/kaigo/