【基礎編】特定技能とは

1.技能実習と特定技能の違いは?

技能実習は技能を発展途上国に移行する目的で技能や知識を実際の業務を通じて伝え、
帰国後に母国の発展に役立ててもらう国際貢献を目的とした公的制度です。

一方、特定技能とは日本企業の人手不足を補うことを目的としています。

2.技能実習から特定技能に移行するメリット

技能実習から移行する場合、技能実習の2号が終わった時点となる場合、
日本語の試験と技能試験が免除され、書類のみで特定技能に移行することができます。

また技能実習2号から3号に移行する場合は、約1ヶ月の一時帰国が定められていますが、
技能実習2号から特定技能に移行する場合は日本に滞在したまま移行することができます。

また技能実習の書類に比べると特定技能は簡素であると言えます。

3.技能実習から特定技能に移行する注意点

○分野が決まっている。
特定技能1号になれる14分野が決まっています。

1.介護業
2.ビルクリーニング業
3.素形材産業
4.産業機械製造業
5.電気・電子情報関連産業
6.建設業
7.造船・舶用業
8.自動車整備業
9.航空業
10.宿泊業
11.農業
12.漁業
13.飲食料品製造業
14.外食業

さらに特定技能2号になれる分野は2分野しかありません。

1.建設業
2.造船・舶用工業

○特定技能は日本語試験と技能試験を合格すれば特定技能1号として雇用できますが、
介護の場合、介護日本語評価試験の合格も必要で技能実習と比べて候補者の確保が限られます。

特定技能1号の在留期間は通算で5年です。

○特定技能は個人対会社の直接雇用で、1年ごとの契約更新となります。

転職も可能ですので早期退職の可能性もあります。

まとめ

特定技能と技能実習は制度自体全く違うものなので
それぞれの要点を押さえて受け入れるようにしてください。