職場で役立つ!外国人にスムーズに伝える方法7つ

介護の職場に初めて技能実習生や特定技能などの
外国人が入り、一緒に働く場合に
スムーズなコミュニケーションを図るための
ポイントをお伝えします。

介護の技能実習生は日本語能力N4に合格していますが、
コミュニケーションが重要な介護については
十分な日本語とは言えないのが現実です。

教えたい、伝えたい気持ちがスタッフにあっても
伝わらない、本当にわかっているの?などと
疑問をもつ場合も少なくないようです。

伝える言い方のコツやポイントを押さえておくと
日本スタッフ側のもやもやもぐっと抑えられると思います。

今回は入国したての外国人に話を伝える7つの具体的なテクニックを
お伝えします。

1.指示は「です・ます体」を使うのがポイント!

日本語の勉強は「です・ます体」で教えられているため
こちらが伝わりやすいです。
「~です」「~ます」で締めくくる「です・ます体」を使うのがポイントです。
例:
「分かった?」→「分かりましたか?」
「ごはんは食べた?」→「ごはんは食べましたか?」
「机を拭いてくれる?」→「机を拭いてください。」
「集合時間9時 時間厳守」→「9時までに集まってください。必ず時間を守ってください。」など

2.介護の専門用語は簡単なことばに置きかえて

専門用語の多い介護現場。はじめはわかりやすい言葉に言いかえて説明し、そのまま覚えるよう指導するなどしてください。
例:
頻回→何度も、たびたび
熱発→発熱
右側臥位→右を下にして寝る
清拭→清潔を保つために体を拭く など

3.外国人に難解な方言

方言が入るとわかりにくいので
はじめは標準語を使ってください。
ゆっくり、はっきり話すのもポイントです。
その土地で生活し、介護施設などでは入居者とかかわるうちに
方言も徐々にわかるようになっていきます。

4.二重否定は使わない

二重否定で混乱し何を言われているかがわからなくなります。
例:
その時間なら間に合わないこともない。→その時間なら間に合う。
そのやり方ならできないことはないでしょう。→そのやり方でできるでしょう。
今日なら予約をキャンセルできないことはないでしょう。→今日なら予約をキャンセルできます。

5.やってもらいたいことを短い文で

あいまいな表現は避けて、やってもらいたいことを短い文で伝えることも大切です。
ハッキリ言いすぎるといけないのではないかと思うかもしれませんが、
長年外国人と接してきた日本語の先生もこのハッキリ指示することが重要だとおっしゃっていました。
短く具体的な言葉で伝えるを実践してみてください。
例:
ペットボトルはリサイクルしたほうがいいんじゃない?
→ペットボトルはこのゴミ箱に捨ててください。

6.文字で伝える場合の伝わりやすい書き方

〇漢字にルビをふる。
例:
らいしゅう けんしゅうかい さんか
来週の  研修会に    参加してください。
にちじ  がつ にち
日時:11月10日 18:00~

〇ひらがなで書くときは文節ごとにスペースを開けると伝わりやすい。
例:
車いすで公園に散歩に行きました。
→くるまいすで こうえんに さんぽに いきました。

7.理解したかどうかを確認しながら話を進める。

技能実習生に「分かりましたか?」と尋ねるとわかっていなくても「分かりました」と、
「大丈夫ですか?」と言うと「大丈夫です。」と答えることがあります。
説明した内容を自分の言葉で説明してもらう、指示した内容を実践してもらうなどして
確認するようにしてください。
また、分からなかった場合は、「もう一度言ってください。」「分かりませんでした。」などといってもらうことを指導することも重要になります。

まとめ

今回は入国して日が浅い技能実習生などの外国人スタッフとのコミュニケーションのコツをお伝えしました。
事前にこういう傾向がある、こういう言い方はわかりにくいということがわかっていれば、
対処しやすくなると思います。