技能実習生の日本語能力アップのためのヒント

技能実習1号の技能実習生は1号の実習期間の1年間に
日本語能力試験のN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル)に合格する必要があります。
日本語能力試験は一般的に使う日本語が出題されるため、介護の日本語は出題されません。

技能実習1号の実習中の勉強となると、

仕事で時間が取れない
なかなか継続できない
勉強が偏る

などといった状況も見受けられます。

介護の技能実習生を受入れている企業の方に
技能実習生の日本語能力アップのためのヒントをお伝えします。

交換日記をはじめてみる

技能実習生と技能実習責任者、技能実習指導員、技能実習生活指導員で
交換日記で介護に関する質問に回答する。仕事に関すること、生活に関すること、
近所のお店のこと、役立つ情報などを書き込んで情報交換する交換日記を取り入れてみてはいかがでしょうか。
日常的に聞きたいことや疑問に思ったことなどを日本語で文章にすること、
実際に日本語を書くことは、
日本語の能力アップにつながりますし、コミュニケーションツールとしても活用できます。
気負わず、好きなことを書いてもらうように伝えれば楽しく取り組めるのではないでしょうか?

仕事中は母国語禁止?!

複数名の技能実習生が同じ職場で働いていると
日本語の理解が追い付かない人に母国語で通訳してしまい、
せっかくの日本語の練習のチャンスを逃しているという場面がしばしば見られます。
そういった場合は、
母国語を使わないというルールを作って徹底すると良いです。
日本語がわからなくても、

違う言い方や簡単な言い方に代えて何度か説明する
ゆっくり話す
例えを使って説明する

などの対応で理解度が増します。

ライングループを作る

スマートフォンのアプリ「ライン」のライングループを作って
実習生に質問したりすることでも
日本語能力アップを図ることができます。
技能実習生は高校や専門学校を卒業した20代前半の技能実習生が多いので
デジタル世代にはライングループの方が反応が早いといった利点もあると思います。
また、緊急連絡(例えば警報が出た、不審者情報がある、病気や事故等)にも
情報の共有ができるので、ぜひおすすめしたいです。

デイサービスのレクで発表してもらう

技能実習生が配属になった直後にはスタッフの方も介護の利用者の方も
外国の方に慣れていない場合、何を話していいのか迷うかもしれません。
この時期におすすめなのが、技能実習生の自己紹介をデイサービスのレクなどでプレゼンしてもらうことです。
インドネシアの写真や家族写真などを交えて紹介してもらうと
話すきっかけにもなりますし、話もはずみます。
絵が上手だったり、きれいな動画を作ったり、技能実習生の特技を発見できるかもしれませんね。

まとめ

今回は技能実習生の日本語能力向上のためにできるアイディアをまとめてみました。
こうして関わってくれている、声をかけてくれるということがモチベーションにつながります。
ぜひ、実践してみて下さい。