技能実習生の宿泊施設の準備について
技能実習生を受入れるにあたってて「適切な宿泊施設を確保していること」が求められるため、
技能実習生のための暮らす場所を準備する必要がありますが、
押さえておかなければならない条件がありますのでQ&Aでお伝えします。
1.Q.同じ部屋に同居(シェア)などは大丈夫ですか?
A.同じ部屋でも広さが十分なら可能です。
具体的には、寝室について、床の間・押入を除き、1人当たり4.5㎡以上(3畳程度)が必要です。
2.Q.必要な設備を教えて!
A.下記の内容を押さえてください。
・感染症を予防するため、3蜜(空間の密閉・人の密集・対話や対面の密接)を避ける対策をする。
・2階以上に住む場合は、容易に避難できる階段を15人以内で1か所、15人以上で2か所確保。
・消火設備を設置
・個人の貴重品などを保管するため、固定されていて施錠できる一定の容量があるスペースを個々に準備する。
個人で施錠できる部屋であれば必要ありません。また、鍵は技能実習生が管理します。
・就寝時間が異なる技能実習生がいる場合は寝室を別にする。
・共用の食堂の場合、衛生管理、防虫、ネズミなどの対策をする。
・共用の洗面所、洗濯場、浴場などは清潔にする処置をする。
・共用部分には感染予防対策をする。
3.Q.その他、準備するものは?
A.生活に必要になる備品を揃えてください。
・技能実習生のための生活必需品の準備(生活必需品全般、中古品も可)及び私有物収納設備
・電化製品(冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、炊飯器、エアコン等)
・自炊用具(鍋、やかん、フライパン、包丁、食器、地域のゴミ袋…等)
・寝具(布団セット、シーツ、カーテン…等)
・自転車
(移動手段で大部分の技能実習生が使用します。中古でも良いので準備してあげるといいかと思います)
・Wifi環境の設置
(実習生が家族と連絡を取る際やオンライン授業などにも必要になります。固定電話は必要ありません。)
※石油ストーブ等、火災の恐れのあるものはお控えください。
4.Q.技能実習生が引越しをしたいと言っているがどうしたら良いか?
A.引越しも可能です。要件を満たす物件に技能実習生の自己負担により変更が可能です。
引越す場合には変更届が必要になりますので、監理団体にお伝えください。
まとめ
今回は宿泊施設の準備についてお伝えしました。
日本で暮らし始められる基本的な準備をお願いします。
状況に合わせて揃えるものも違ってくると思いますが
適宜、参考にしてください。
不明点は監理団体までお問い合わせ下さい。